chayarokurokuroの雑記ブログ

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記紀に126代の全系図を書くと…

現在の天皇は公式では神武天皇を初代として第126代目ということになっている。

人(猿でも犬でも雉でも何でも)には必ず基となる男親と女親がいる。その両方にもそれぞれ親がいる。それらにも親が…
祖の数を数列で表すと、さかのぼるごとに

1,2,4,8,16,32,…

となる。先祖の基の人数が(平均的にだが)居る。
逆三角形の系図を想像する。

自分が5代目なら、自分は16人の祖からなっていると考えられる。仮にそれぞれが名字を持っていたとすると、もとは名字が16個あった訳で、自分はその内のたった1つを受け継いでいるということだ。
例えば物部氏大伴氏の子どもは何氏なのかと考えるだけでも結構無理があると思うが、これが126代もさかのぼると、一体どうなってしまうのか?

上の数列に戻る。
1,2,4,8,16,…の項は2x-1と表される(2のx-1乗)。
初代、二代目、三代目、四代目、五代目…と。5代目なら2の4乗で、126代目なら2126-1の数だけ直接の先祖が居る。

実際に計算してみます。
Google検索に2125と入力すると、4.2535296e+37と返ってくる。「e+37」は10の37乗という意味で、約4.2×10の37乗人の元祖が居たということです。100兆の100兆倍より更にうんと多い。
今上天皇は、意味が分からないぐらい大量の人たちの末裔におわすということです。もちろん我々全員も同じくです。

一代を平均20年としますと、20*126=2520年。皇紀にそこそこ近い。仏陀孔子と張り合えるだけの古さをかもしております。

日本列島の石器人や縄文人は、今から25000年以上前に第一陣が朝鮮半島から、第二陣が北海道から、第三陣が沖縄等の南方から徐々に入って来ているそうだが、二万五千年というと皇紀の10倍。一代を20年とすると大体1260代ぐらいでしょうか。
現在の日本人は、初代日本人世代からすると1260代目以上ということだ。

どれ程の祖が居たことになるか。Googleで計算結果が出て来ませんが、10の380乗ほどか。物凄い大量の人たちの遺伝子を皆がそれぞれ受け継いでいる。



という訳で、記紀に先祖をすべて書くことは、仮に判明していたとしても労力的にも物理的にも無茶過ぎることが分かる。何処の馬の骨だかわからん者が急に台頭したように見えるのも仕方のない話しです。



今度は、系図の逆三角形をひっくり返して三角形で見る。
初代が頂点に君臨したピラミッド型。頂点から枝分かれして鼠算式に子孫が増えたと見ると、今度は日本人全員が頂点の末裔のように見えてくる。アフリカのホモサピエンスのアダムとイブとか、イザナギイザナミみたいなのを頂点として。全員が全員「神の子」byイエスみたいな。

そのようなことを考えると、割合はっきり記録の残っている中世以降とかは別としても、古代史を「家」や「氏族」で見ようとすると非常に難しい。そのような歴史の見方に何の意味があるのかと疑問になる。むしろそう疑問に思わないとおかしいのであって、記紀を書いた者たちの権威付けの騙しのテクニックにコロりとやられてしまう。神話は神話として受け止めても構わんと言えば構わんが。歴史学としては時期尚早ということらしいので。