福岡県糸島市高祖の『高祖神社』(たかす・じんじゃ)に行って来ました。
「高祖」を普通はコウソと読むので、なかなか大変な名前の付いた神社だなと思う訳ですが、タカスと読む。住所も高祖(たかす)。後程。
花柄の台座が見えます。「八葉座」と言うそうです。これと同じものが糸島市波多江の産宮神社(さんのみや)にありました。大型内行花紋鏡の図柄に因むとか。
福岡県糸島市『産宮神社』 - chayarokurokuroの読書ブログ
三雲南小路遺跡、細石神社からの移動です。東に2.6キロ。車で5分ほど。
福岡県糸島市三雲『細石神社』 - chayarokurokuroの読書ブログ
福岡県糸島市『三雲南小路遺跡』 - chayarokurokuroの読書ブログ
伊都国の中心だと考えられている細石神社や三雲・井原遺跡は田畑の広がる平地でしたが、高祖神社はその東にある高祖山にあります。
この山を東に越えてしまうと別世界、いきなり大都会な福岡市。
航空写真で見た方が分かりやすいかな。
高祖(たかす)神社に行くには高祖山を少し登ります。途中に駐車場があるのでそこまで車で行き、あとは階段で神社へ。徒歩で5~10分ほど。
ふもとにこんな石碑が。
高祖山には怡土城跡(いとじょうあと)があります。西暦756年から768年まで12年かけて築造された古代山城跡です。築城担当者は吉備真備、途中交代して佐伯今毛人。
今回はそこには行っておりません。
【参考】
怡土城跡(いとじょうあと) - 糸島市
怡土城 - Wikipedia
駐車場の横から階段で登る。
ここにも「木瓜紋」。
徒歩、左手に徳満宮。
何に使うかわからない建物が右手に。
山の樹木は昔から大切に守ってきたのですからね!頼むよ!と。
ようやく高祖神社。
屋根に何かが。
鬼?
社殿の横から。何か緑色の奴が!
ズームイン
気に入った!
逆側の側面にも同じ緑色のが。
高祖神楽について
本殿・拝殿について
側面の緑色のを「野狐」(やこ)というらしい。
高祖神社
高祖神社は『日本三代実録』に見える「高礒比咩神(高磯比咩神)」に比定されており、現在は見られないこの神を巡って、これまでに諸説が挙げられている(Wikipedia
別説として、『和名抄』では筑前国怡土郡に託杜郷(たこそごう、託社郷)が見えるほか、「筑前国嶋郡川辺里戸籍断簡」や『東大寺文書』では当地で宅蘇氏(たくそうじ)一族の居住が知られ、現在残る棟札にも「詫祖大菩薩」の記載が見えることから、これらと「高祖」・「高礒(高磯)」が関連づけられる。宅蘇氏は詳らかでないが、「戸籍断簡」には「宅蘇吉志」として新羅官位由来の姓である吉士(吉志)を称して見えることから、渡来系氏族とも推測される
つまり、高木神なのね。
高祖神楽
春と秋の年2回、神楽殿で奉納される。
応仁元年(1467年)に高祖城主の原田種親が京都から「京の能神楽」を伝えたものといわれ、江戸時代までは神職により、明治以降は地元民によって催される。
舞神楽・面神楽の2種類12番があり、舞神楽は神楽面無しの音舞で、面神楽は面を着けての神話物語の演技になる。
福岡県指定無形民俗文化財に指定