読む価値なし。
この著者は蘇我氏について書いた最近の本もあるが、読むのは時間と金の無駄。
追記
「倭の五王」でカチンと来たので読む価値なしと書いたが、そこを無視すればまともな本だと断っておきます。
著者は、邪馬台国の畿内説は考古学的にないとしている。近畿には中国や朝鮮との交わりの証拠がない。
「ヤマト王権」についても中央集権的な意味ではなく、地方豪族というような規模での「王権」に限定した書き方。
「天皇」「大和」のような単語については、実証的に7世紀と8世紀に登場するので記紀を読む際に注意がいる。また特定の人物について数人を架空としている。
そこまではいいとして、
倭の五王については初っぱなに「大和に倭の五王がいたことは確か」だとブチ上げ、結局最後まで証拠らしい証拠を挙げてはいない。
「学問の信頼を損ねる」とイントロで書いておきながら、これかよと。ふざけてるのかと。