chayarokurokuroの雑記ブログ

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アマテラスは筑肥弁

「アマテラスは卑弥呼なのでは?」 と考える人は少なくないと思う。神功皇后も多分これらにまざっているだろう(松下見林、新井白石など)。

神話的思考は「分かる」=「別ける」という微分的発想ではなく、連想ゲームのようになんでも繋げてしまう積分的発想だと言われたりします。細かく分類して別けるのではなく、似てるもの同士を繋げるのが神話的思考。

アマテラスを卑弥呼と仮定しよう。中国史によると、倭国は男王が続いていたが、ガチャガチャした倭国大乱という状態になり、女王卑弥呼が共立されます。「共立」と書いてあるので、民主主義的にリーダーを決める仕組みが倭国にはあったということです。
また、倭国は男が少ないとも書いてある。男どもは危険なことに従事していたのだろう。
追記
魏志東夷伝の夫余条に、夫余の簡位居(かんいきょ)という王に嫡子が居なかった為、庶子の麻余(まよ)を諸加(官僚)が「共立」したとあるらしい(未確認)。また高句麗条にも伯固(はくこ)という王が死んで長子の抜奇(ばっき)は不肖(ポンコツ)だったので伊夷模(いいも)を国人が「共立」した。
「共立」は嫡子以外が王になる場合に用いられる用語だとする。
(上田正昭『私の日本古代史(上)』新潮選書)

倭国大乱でいよいよ誰をリーダーにするべきか迷う状況になった。盛んなオッサンどもはさっさと戦死しよります。頼りなさげなモヤシ男ばかり残っています。さぁ困った。

議長「誰をリーダーにすべきか?!」
ある人A「しょんなか、卑弥呼ば!」
ある人B「そげんしよう。余っとらす」



アマテラスの誕生である。



江上某の騎馬民族征服論では、騎馬民族の男リーダーが死ぬと、その嫁さんが代打でリーダーになるとたしか言っている。極妻が次期リーダー登場まで繋いでまとめる役をする。
これは男中心の目線と思うが、一方で男が死に易い社会を男に自ら作らせるという、死ぬ男ども本人たちからすれば納得しやすい仕組みでもある。女には何としても生き残って子育てやってもらわなきゃ行けませんから。