chayarokurokuroの雑記ブログ

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スサノオ=神武?

アマテラスとスサノオの関係やストーリーは古事記日本書紀で内容が異なる。姉弟関係の方を採用していじってみる。

ところで魏志によると、卑弥呼の弟は狗奴国王の卑弥弓呼。狗奴国は邪馬台国に従わず険悪ムード。卑弥呼が死に、男王が立つが皆が納得せず戦争となり1000人余りが死ぬ。そのあと13歳の少女・台与が王になる。

一方記紀では、スサノオは屎まりかぶり馬の皮剥いで放り投げたせいでアマテラスは天の岩戸に隠れた。またはスサノオ武装したままアマテラスの前に赴き、反抗の意思のないことを示すなど。
最終的にスサノオ高天原を追放され出雲へ。



アマテラス=卑弥呼とすると、スサノオは卑弥弓呼が候補になりうる。険悪ムードから姉が死に、弟は追放または不明。



狗奴国の官にキクチヒコと読める人物がいるため、一説に熊本の菊池の豪族では?と江戸期の邪馬台国論争より考えられてきた。そしてその北にある所が邪馬台国ではないかと。

鉄の普及は弥生時代から始まる。弥生初期は福岡県が多いが、分布は次第に南下していき、弥生後期になると熊本県が福岡を超える。このツートップが弥生時代の鉄の保有で全国のほとんどを占める。

居住地区、物流、文化文明の伝播ルートを考えると、福岡市から熊本に行くには、博多湾から御笠川を上って太宰府に行き、宝満川を下って有明海に出て熊本に南下するか、長崎を回って有明海に入るか。
熊本視点でみると、朝鮮半島から鉄を入手し運搬する為にわざわざ修羅の国福岡を通過するより、直接長崎五島あたりから朝鮮半島に渡るなどした方が安全で楽だろう。
弥生後期に鉄保有で熊本が福岡を追い越した理由は、邪魔されずに得ることが可能だったからか。だからこそ「狗奴国は邪馬台国に従わず」険悪ムードになっていたと言えるのではないか。



神武天皇には別名「彦火火出見」「狭野」。阿蘇山の火の吹き出るのを見ていた男か。サノもスサノオと似た音。神武の祖父・山幸彦が失った釣り針を探しに旅に出、海神の娘と結婚して竜宮城にすみこみ鉄技術を得る。実家に戻る。現地生産が始まる。孫(か何代か後)の神武の頃には鉄保有が北の国・邪馬台国を追い越す。険悪ムードになる。戦って勝ち卑弥呼を倒すが王と認められず追放される。
神武(=スサノオ)東征は出雲のみ。ということになれば神武の墓は四隅突出型墳丘墓だ。



古墳時代に日本国も天皇も存在しないので、幾つかの伝承なりを組み合わせて創作したのだろう。

皮剥いで放り投げたから熊本は馬刺しが名産なのだな…