バイクのハンドルに付けるスマートフォンホルダーとポーチを、100均のダイソーの本革で作ったメモ。
バイクにスマホホルダーを付けていなかったので、自作しようと思い立ちまして。作り方の詳細はなし。
作るものと材料
本革製ポーチ
ハンドルにポーチを付けるステー用材料 (ホームセンターで購入)
- U字クランプ (Φ28)
- U字クランプ用板材 (Φ28用)
- 曲板 (U字クランプに合う穴が開いたもの)
- アルミ製バー (厚さ約3mm)
- M6皿ボルトナットセット(4組入)
- M6ボルトナットセット(4組入)
ステー用の金属類は錆びないようにステンレス製かアルミ製にした。穴開け加工せずに取り付け可能なものを合わせながら選んだ。
材料費は、ステーが1000円以下、ポーチが革とプラ板で500円。合計で1500円以下で済ませた。
ステーは最低でも、U字クランプとポーチを挟む芯材とボルトナットが有れば良いので吟味すれば300円以内で出来るかも。
自作動機
バイク用のスマホホルダーやポーチは既製品だと5000円前後で売られています。
スマホを持ち運ぶだけならポケットやバッグに入れておけば良いのですが、ついでに充電したい。ハンドルにUSB電源を付けていて、ポケットやバッグまで長いUSBコードを繋げる必要がある。
贅沢を言えば、マップアプリやナビが見られたら尚よし。ただし音声ナビの方が安全か。
選択肢として、ハンドル周りにホルダーか、タンクバッグ等を付けて収納する方法になる。
スマホは手帳型のカバーに入れています。ほとんどのスマホホルダーはスマホを剥き出しのまま固定する仕様になっている為に、手帳型カバーを外す必要がある。カバーごと取り付けできる選択肢としては、ポーチ型のホルダー。
ホルダーとポーチの自作
- 試作1号
2022年の3月末にバイクのウィンドシールドを割ってしまい、( 参考
) その破片で何か作れないかとスマホポーチを自作した。
材料は、貰い物で1.5mm厚ほどの豚革に柿渋を刷毛塗りしたもの。
水で濡らして立体成形した革に、割れたウィンドシールドの破片を付けてポーチ状にした。型紙も作らず適当にやったせいで窓の部分を切りすぎ、隙間ができたので革で塞いでいるなど、やっつけ仕事。
底面には芯材を入れずに革一枚。穴を開けて、ホームセンターで買って来たU字クランプとアルミ製バーにM6のボルト・ナットで取り付け。
作成したものをバイクに付けて走行してみた。ステーに関してはU字クランプとアルミバーだけでもハンドルにガッチリ固定され動かない。RAMマウントなどはU字クランプで取り付けるものがあるので多分大丈夫だろう。ハンドルとU字クランプの間にゴム板や革の端切れ等を挟んで滑り止め・キズ防止した。
問題点は、ポーチの底面に芯材を入れていない為に、風や振動でポーチ自体が揺れる。使えないことはないが改良しよう、ということで次。
試作2号 ダイソー本革製ポーチ
100均のダイソーにはレザークラフトのコーナーがあって、本革をはじめ針や糸(蝋びき済み)など最小限のものが置いてある。
本革は大きいものではA4サイズより少し小さな18 × 26cmで、厚さは1.2mmほど。クロム鞣し革に型押しして顔料で塗装してあるようで、ぶっちゃけ合皮っぽい安い見た目。そのサイズで価格は200円。キーケースやコインケースぐらいは作れる。お手軽な練習用によい。色は黒と茶色。
出来たもの
ポーチにアルミ製バーとU字クランプを付けた。
ポーチの表側
ステー取り付け用のボルトは出っ張らない用に皿ボルトを使っている。ポーチのフタは強力マジックテープで止められる用にした。バリバリww
ホック止めにしたいなら、ダイソーのレザークラフトコーナーにバネホックのセットもある。バネホックの打ち具とホック1組入り。この工具とホックは10mm用と12.5mm用とがあり。
バネホックを付けるには、ポンチ穴を開ける工具とハンマーが要ります。これらもダイソーにあります。
バネホックと打ち具は同じサイズの物を使わないと、ホック取り付けに失敗します。要注意です。
側面は革をケチって帯状のものを付けた。熱対策にもなるだろう。
型押しして模様が付けてあり合皮っぽい。安物のゴム草履みたいな風合いw
右側面
ポーチの後ろにL字の曲板を皿ボルトで固定してある。曲板を使っている理由は穴開け加工無しで付きそうなのがホームセンターにこれしか無かった為。これ無しでアルミ製バーに直接固定でも良さそうですが、面で革を挟んでボルト締めした方が安定感あるかなと。
ポーチ内革→芯材(プラスチック板)→ポーチ外革→曲板、の順に皿ボルトで固定された格好。
ポーチの芯材は底面から縫い代ぶんだけ小さくカットしたものを使った。なるべく広くしておかないと試作1号の時のようにポーチが揺れてしまう。
ポーチ裏面
ポーチ表面
皿ボルトの取り付けはポーチを縫い終わった後の工程。L字に曲がったドライバーを使う必要がある。六角皿ボルトを使えば六角レンチが使えて都合が良いかも。
問題点など
写真のようにステンレスバーが長いままハンドルに取り付けると、バーが走行の振動で若干揺れる。見た目的にも自撮り棒を取り付けたみたい。U字クランプの位置を変えて短く取り付ける等すればよし。
ポーチに1mm厚のプラスチック板の芯材を入れたことでバタつくことはなくなった。ポーチ固定用のボルトを強く締めると芯材が割れるかも知れない。芯材も金属製にした方が安心できる。
ポーチ固定用の皿ボルト締めが不便。プラスドライバーが入れにくい。既製品のポーチのようにファスナー式で180度フタが開けばその点は改善できる。芯材とボルトが溶接で一体化したものか、タップでネジ穴が開いたものならそれも不必要。
ポーチ内のスマホの揺れについて、既製品の構造ではフタ側にゴムバンドが上下2本ほど付けてあり、揺れを防いでいる。
本試作2号では、たまたまマチのシワが左右からスマホを挟む格好になっており、揺れない。更にそのせいでスマホがフタ側に浮いて、皿ボルトの頭とスマホとの擦れが避けられている。
ポーチのフタについて、上記の理由でスマホが揺れないため、マジックテープでも特に問題なさそう。よほどのことが無い限りポーチからスマホが飛び出したりは無いと思う。
窓部分の透明板は、今回はプラ板を使いました。動くが鈍い。ペンケースやテーブルのシートに使えそうな柔らかめの透明ビニールが良いかも。
防水性については、ゼロ。雨天にスマホホルダーに付けてまで走行する状況が一般的に稀かと。ダイソーの革自体はクロム鞣しのようなので水をいくらかは弾く。
U字クランプ1個でハンドルに結構ガッチリ固定できることがわかったので、取り付け位置が決まってしまえば、そしてスマホの回転の向きを限定すれば安上がりで出来る。
だが、いかんせんボルト締め手作り感丸出しで不恰好。革で覆って隠蔽するか…
気が向けば改良型試作3号を。
以上です。