chayarokurokuroの雑記ブログ

読書記録、書評、歴史(九州王朝)など

【レザークラフト】長財布に初挑戦

神社や古墳巡りのブログで、無関係なレザークラフトの投稿再び。
神社には賽銭箱が置いてあります。近ごろは現金を持ち歩かずスマホで済ましてしまう人もいるということで、時代に合わせて賽銭箱もデジタル対応のものが登場する等というニュースもちらほら。



賽銭箱にスマホをかざせば2630万円が振り込まれる神の御利益がある神社があればなぁ。



ということで、初めてレザークラフトで財布を作ってみた。ラウンドファスナー式の長財布。
型紙と作り方はYouTubeに上がっているGUM leather studioさんのを使わせて頂きました。ありがとうございます。




型紙は概要欄にPDFファイルのリンクから拝借。



今回作ったもの

左上の焦げ茶を最初に作った。上のYouTube動画にあるラウンドファスナー式の長財布を作るつもりだったのですが、革の漉き方(スキ)が足りずに分厚くなりすぎ、ファスナーの幅が届かなくてww、急遽ジャンパーホック式のフタをを付けた。財布というよりポーチ。
右下のはリベンジで2作目。



材料は、1.5mm厚のタンロー。PDFで内装パーツは1.0ミリ指定されている。なのでベタ漉き(スキ)をしないといけない。
漉き機を持っていないので、別たち(革包丁の代用)でひたすら削ぎ落とす。大変過ぎた。頑張って薄くしたつもりでも3センチもある財布になってしまう。更に薄く漉かねば。




初めて作った割には良くできた。何度もYouTube動画を確認しながらの作業。



2作目に作ったもの

内装のパーツをかなり漉きまくって薄くした。めっちゃ大変。おかげで周囲のファスナーの取り付けができた。
取り付けは、治具を持たないので端から6ミリの所に線を引き、それにファスナーを合わせた。慎重に付けたつもりでもヨレて素人の手作り感が出てしまう。プロの革職人は凄い。



使った材料と工具

PDFを印刷し、厚紙に糊付けして切り取る。

型紙に合わせて大まかに革を切る。すべてのパーツの合計が14個。使った革は1.5ミリ厚のタンロー。



ベタ漉きに使った道具

革を曲面に置いて漉くと、初めての漉きでも別たち一つで出来る。家に有ったジャムの空き瓶。固定できる鉄パイプなどが良いかも。

ただし注意点で、別たちは小まめに砥石で研ぐ必要がある。直ぐに切れ味が落ちる。パーツ一つを漉いたら研ぐ、という感じで。別たちの研ぎ方の動画もYouTubeにあるので参考にした。

革はタンロー。タンローとは、植物タンニンで鞣(なめ)されたロウケツ染め用の革で、略してタンローらしい。今回まとまった単位で初めて購入した(半栽)。凄い安い海外製のもの。タンローは普通のヌメ革より白い。染料を着けるとグワッーと吸収する感じで染まる。いいかも。



工具類

型紙で大まかに切り出した革をレザークラフト専用の水性染料(クラフト染料とローパスバチックを使用)で染めた。雑に筆塗りし木目調に。



糸はビニモMBTの5番。ポリエステル製の糸に、蝋ではなくボンドをコーティングして強度を上げたものだそうで、蝋引き糸のようにベタベタしないので扱い易い。革が汚れない。



縫い目のピッチは4ミリ指定されているので菱目打ちの4ミリピッチを使った。
が、最近菱ぎりを買ったのでそれを主に使っている。凄く良いです。超買って良かった! 協進エル社の「プロ菱ギリ(細)」。
菱目打ちは垂直に打たないと革の裏側の穴とステッチがガタガタになる。
菱ぎりを使うと、ハンマーを使わないので静かに穴開け出来る上に、デコボコが平均化されて綺麗なステッチになる。腕が上がったような仕上がりに ( *´艸`)

おわりに

財布を作るにあたってレザークラフトYouTube動画を見まくっているのですが、どの方も外科手術のような感じで物凄く繊細に作られている。で、めちゃくちゃ綺麗。ブランドとしての品質の高さのアピールや信頼感を得る方法としてYouTubeに作り方を上げるのは良い方法かも。



一応歴史ブログっぽいことも書いとこ。

日本における最も古い革製品の記録としては『日本書紀』に載っているらしい。熟皮高麗という高句麗からの渡来人が『新撰姓氏録』の大和国諸蕃にあるとか。革鞣しの職人。

甲冑など革に漆を塗って固めたもの、鹿革のポシェットなども古墳からの出土例があるという。中国の歴史書にも倭人が革の甲冑を使っていることを記したものがあった記憶が。
北海道や東北は毛皮を着ないと寒いでしょうから、太古から利用していたんじゃなかろうか。世界的にはアルプス山脈アイスマンと名付けられた5300年前の遭難者のミイラが革製品を身につけていた例など。

現代日本人で最も馴染み深い革製品と言えばランドセル。元々はオランダ語で背曩を意味する「ランセル」が語源だそうで、大正天皇学習院初等科に入学する際に伊藤博文が製作依頼したのがその発端とか。ランドセル、国土細胞。戦前の左翼用語っぽい。