chayarokurokuroの雑記ブログ

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【レザークラフト】ヌメ革を鉄染めでグレーに染める

本年初投稿。今年も3分の1が過ぎてしまっています。明けましておめでとうございます。



昨年2022年は原爆2発分の超過死亡者が出ているそうで、過剰なコロナ騒動とワクチンの薬害(というか故意のロシアンルーレット的手段での間引き)だろう。ブログを書く気にならなかった。初詣の神社巡りや博物館観覧などの画像が溜まっているので何とか消化せねばとは思いつつ。


本年初投稿は、どうでもいいレザークラフト



ヌメ革を鉄染めする

ヌメ革は鉄染めで灰色に染められる

ヌメ革とは植物タンニンで鞣した革の事を指すようですが、染色されていないナチュラルな生成り(きなり)革を指したり、または染色やオイルやワックスを多めに浸透させた革でもフルタンニン鞣し革ならヌメ革と呼んだり、またはコンビ鞣し革でも生成りならヌメ革と呼んだり、何でもヌメ革の様相であり、これと言った厳密な定義は無いようです。
コンビ鞣し革は一旦クロム鞣ししてあるので、それと区別するために植物タンニン鞣し革をあえてフルタンニンのヌメ革と呼んだり、結構ややこしい。こんなことは革オタクでなければ知らないし興味もないだろう。

鞣し方によって革の性質が若干違うので、エイジングだとかが気になる人は製品を購入する際に見てみると良いかと思いますが、ぶっちゃけ革製品のタグや説明にはそこまで書いていないので分からないかも。



さて、ヌメ革を灰色に染めたいのですが、灰色の染料が少ない。
SEIWAの水性染料ローパスバチックに鼠色があるが、これは薄い黒というか、塗り重ねていくと黒くなってしまい、薄く染めると中途半端な灰色になり調節が難しい。「ガッツリ灰色」には染まらない。
クラフト社のクラフト染料グレーも使った事はないが多分同じ感じだろう。
サフィールのダイフレンチリキッドにはあるようですがバカ高い。これは「染料」として売られているが正確には「顔料」らしい。マイクロ顔料というやつなのかな。ホームセンターに置いてある「染めQ」と似たタイプ? この染料についてはYouTubeに岡山の立岡靴工房さんのチャンネルの中で使われているのが見られる。ガッツリ灰色に染まるようだ。
lizedの染料には灰色はなさげ。こちらの染料もセミアニリンで若干顔料を含んでいるようですけどこれもマイクロ顔料なのかな?結構鮮やかに染まる印象。使ったことないけど。
フィービングも灰色はない(以前はレザーダイにgreyという色があったがすでに廃盤)。
eco-flo waterstain なる染料にはあるっぽい。ヨーロッパ製かな、詳細不明。
協進エルの液体アルコール染料にはない。
天然染料の場合は杉(と鉄媒染)で灰色に染めることができるようですが詳細不明。

【追記】
seiwaアルコール染料(粉末・袋入り10g)に鼠色があった。そのうち試してみる。
【追記終わり】



植物タンニン鞣し革を鉄染めという方法で黒く染めることができますが、ちょっと工夫するとガッツリ灰色に染まります。今日はそれについて書く。その前に鞣し(なめし)について触れておこう。



皮を革にする鞣し加工について

を腐らないように加工し、素材として利用できるようにしたものをといいます。その加工方法を鞣し(なめし)加工といい、方法が幾つもあるのですが、大まかにミイラ作りや保存食の干物作りに似ているかなと思います。乾燥させたり燻したり油や金属や蝋を塗るなど。
縄文時代は噛んで鞣していたとか、有名な姫路靼(たん)や姫路革、姫路白鞣し革、播磨革などと呼ばれた物は、「川の水」・「塩」・「菜種油」の3つだけを使って鞣したのだという。皮の表面に菜種油を塗って揉んでは天日干しする工程をひたすら繰り返す。協伸レザーさんのYouTubeチャンネルやブログで姫路白鞣し革の再現をやっているが、むちゃくちゃ大変そう。

10世紀に作られた『延喜式(えんぎしき)』という法令集があります。神社の格付け(式内大社とか小社とか)も『延喜式』の『神名帳』という部分に載っていますが、この延喜式には当時の皮革製造方法も載っていたりするようです。『延喜式造皮功』。全国43ヵ国で皮革製造が行われていたことが書いてあったり、樫(かし)を使った植物タンニン鞣しもやっていたようです。ちょっと奥さん、オークタンニンですよ、オークタンニン。



クロム鞣し

現在世界中で生産されている革製品の9割近くはクロム鞣しという加工方法で作られておるようでして、ソファーや高級自動車の本革シート、ゴルフ用品や靴、バッグや財布等、大抵の店で売っている革はクロム鞣し革です。意味不明にバカ高いエルメスのバッグの革もです。そして残り1割が植物タンニン鞣しアルデヒド鞣しアルミニウム鞣し、その他レアな方法によります。

クロム鞣しは1858年にドイツで開発され、1890年代末よりアメリカで工場生産が始まりました。クロムという金属を硫酸で溶かしたような塩基性硫酸クロム(三価クロム)なる薬品を使って鞣します。これを皮と一緒にドラムまたは太鼓と呼ばれる回転式の樽に入れ、グルグルと早ければ数時間、長くて1日~2日程度回し、皮に浸透した鞣し剤は皮のたんぱく質と結合して変質させ腐らなくなり、革が出来る。

金属を使った鞣しはクロム以外にも出来るようで、理論上はすべての金属が使えるらしいのだが価格や環境等の理由からクロムが主流となっているようです。ミイラ作りに朱(辰砂・水銀)を使うのも鞣し作用がある為だろう、知らんけど。



クロム鞣し製法の登場以前に主流だったのは植物タンニン鞣しで、これは大変時間とコストがかかります。そのため現在においても平均的価格はクロム鞣し革よりタンニン鞣し革の方が高めです。
クロム鞣し製法は時間の大幅削減ができ大量生産可能なことから安価であり(それでも高いが…)、革素材の性質は柔らかく、軽く、水や熱に強く、表面に弾力性があり傷がつきにくく、経年変化せず、といったタンニン鞣し革より優れたものです。
しかし一方で、経年変化しないとか見た目や触り心地があまり革らしくないので、その利点の幾つかは欠点でもあります。



コンビ鞣し

このクロム鞣し革のある種の欠点を補うべく、先にクロム鞣しした革から脱クロム製法でクロムを抜き、再び植物や合成のタンニンで再鞣ししてタンニン鞣し革のような性質にし直した混合鞣し(コンビネーション鞣し、コンビ鞣し)というものもあります。タンニン鞣しとクロム鞣しの良いとこ取りした欲張りな革です。有名どころではアメリカのホーウィン社のクロムエクセルという名前の牛革プルアップレザー。結構お高い。



タンニン鞣し

植物の幹や皮、葉っぱや種などに含まれる渋み成分であり、ポリフェノールの一種である「タンニン」は、皮のたんぱく質と結合してそれを変質させ、腐らなくした物が「植物タンニン鞣し革」です。英語では vegetable tanned leather とか veg tan leather とか呼ばれます。そのまんま直訳で「植物で鞣した革」。
日本では「タンニン鞣し革」「ベジタン革」「フルタン革(フルタンニン)」「ヌメ革」などと呼ばれ、これを使った製品は説明書きに「経年変化します」「エイジングを楽しめます」などと書かれてある。革製品の9割がクロム鞣し革なので、植物タンニン鞣し革は残り1割以下、かなり少なくしか出回っておりません。革製品専門店か革職人からの直売で買える。またはスポーツ店の野球グローブ置き場。傷がつきやすく経年変化する為、スーパーや百貨店などの店にはあまり置いていません。

ちなみにレザークラフト初心者は植物タンニン鞣し革を使うことを推奨されます。最も革らしい革だからだと思います。ある程度硬さがあるのでフニャフニャしたクロム革よりキレイに切りやすく、穴を真っ直ぐ開けやすく、接着しやすく、縫いやすい。カービング、染色やウェットフォーミング等の技術で独自のアレンジができ創作の幅も広げられ、泥沼にはまりやすい(笑)



ところで、ヌメ革の経年変化とは、鞣す際に革に含ませた植物タンニンや油脂が酸化し茶色く変色したり表面に艶が出たりすることをいいます。タンスや家の柱や廊下など木材が次第に色づいて行くのも同じです。何の植物から採れたタンニンか、どんなオイルや蝋を使ったか等で経年変化の仕方が変わってきます。

分かりやすい例で、アメリカのハーマンオーク社のサドルレザーやハーネスレザーは、通常のヌメ革の色のベージュ色から次第にオレンジ色に、そして段々と赤茶にエイジングが起こる。オーク(樫?楢?)のタンニンを使うとそうなるらしい。超かっこいい革。価格は輸入品で関税が掛かっているのもありますが高いです。
栃木レザー社や姫路の昭南皮革社のヌメ革などは画像検索で見る限り、たいていは黄茶に変化するっぽい。主にミモザのタンニンを使うからかな。しかし同じタンナー(皮革製造会社)でも製品によって違うようなので詳しく調べる必要があります。

タンニン鞣しの方法あれこれ

タンニン鞣しの方法にも幾つかあるようです。
様々な植物から抽出した渋み成分であるタンニンを使いますが、中身はタンナーや製品毎で違う。タンニン剤は主に海外から輸入された粉末状のもので、水に溶かして使う。この水溶液を皮に染み込ませて鞣すわけですが、複数の方法がある。

  • ピット槽鞣し

「ピット槽」と呼ばれる水槽にタンニン鞣し剤を入れ、そこに皮を1~3カ月ほど漬け込みます。漬け込む期間はタンニンの種類で変わります。
漬け込んで鞣す為に革の繊維がほぐれず、しっかりとコシがあり表面がキレイな革ができます。1枚革のベルトなどはこのピット槽鞣し革を使ってあることが多いかも。タンニン鞣し革の中でも特に高価な革はこのピット槽鞣しの製法で作られています。



日本でピット槽を持つタンナーは4、5社ほどしかないとか。私が知っている所では、栃木県の栃木レザー社、兵庫県の山陽(日本最大級の皮革会社)、昭南皮革、新喜皮革(コードバンなど馬革専門、魚の革)など。シンヤ工業所も? 情報が出てこない。和歌山県の有限会社ハヤシ。

皮をいきなりタンニン濃度が高いピット槽に漬けると外側だけが急速に鞣され内部が鞣されていない状態になるか、または外側が鞣し過ぎる状態になりひび割れ等を起こすなど質の悪い革が出来る。その為、タンニン濃度の低い水槽から徐々に段階的に濃度の高い水槽へ移して行き、鞣し具合が丁度よくなるようにする。PH値や温度の管理も革の品質に関わるのでしっかり行うという。栃木レザー社ではこのピット槽が160個あるとか。一つの水槽に革が約50枚ほど浸かる。

ちなみに「栃木レザー」というのは「栃木レザー株式会社がピット槽で鞣した植物タンニン鞣しの牛革」のことで、1ヶ月ほど漬け込んで鞣し、更にその他の工程にも手間隙を掛けて作っている為に高価です。

「姫路レザー」については兵庫県姫路市たつの市 で作られる革(全国7割シェアの皮革産業地帯)の大雑把な総称であり、「姫路市たつの市で製造された革」ぐらいの意味しかありません。そこにはクロム鞣し革もフルタンニン鞣しやコンビ鞣し革も含んでいる。具体的な「栃木レザー」とは意味合いが異なります。「栃木レザー」と「姫路レザー」は比較対象ではない。
(YouTubeで解説している方がいるが、彼の指す「姫路レザーのヌメ革」とは「姫路レザー有限会社が作ったコンビ鞣し革」であり、解説としては不適切・不親切かと思う。誤解が無いきちんとした説明をしてないから苦情や指摘を受けてるのですよ。コメントを消すなどと逆ギレしたりして、何なんでしょうか。あんな風では信頼落とすのでは。まぁどうでもいいけど。)



  • ドラムによるタンニン鞣し

ピット槽鞣しの他に、クロム鞣しと同じ「ドラム」または「太鼓」と呼ばれる回転式ドラムによる方法もある。皮とタンニン鞣し剤をドラムに入れて回転させる。ドラムの内部には複数の突起がついており、皮が引っ掛かって上部に持ち上がり、突起を滑り落ちて下部に叩き付けられれることで鞣し剤を皮の内部に強制的に浸透させる。
1ヶ月以上漬け込むピット槽に比べてドラム鞣しは短時間で済み、革の繊維もほぐれるので比較的柔らかく仕上がる。鞣しにそこまで時間が掛からないのでピット槽鞣し革と比べて幾分か安価です。
私事ですが、姫路のタンナーからドラム鞣しの牛ステアのフルタン革半裁を何度か買いました。表面はキレイですしレザークラフト初心者から上級者まで懐の広い革かと思います。



  • 重ねて漬け込む鞣し

何という名前の鞣し方か知りませんが、オーク(樫?楢?)の樹皮または粉末状のオークタンニンと皮を交互に積み重ねて穴の中で1年近く保管して鞣す方法などもあるらしい。イギリスのブライドルレザーやロシアンカーフの製造法などをネット検索していて見つけた。ピット槽鞣しなどと比べて原始的な方法だし、ワイルドな風合いの革が出来そう。



鉄染めの方法

そろそろ本題。植物タンニン鞣し革を染める方法の一つに「鉄染め」というものがあります。タンニンと鉄分子が結合して黒く変色するのを利用したもの。奄美大島大島紬という泥染めの織物があるが、これも鉄分を多く含む泥を使って染める方式で、原理は同じ。まず生地に植物タンニンを染み込ませ、鉄分の多い泥に漬けることで黒く染まる。

脱線しよう。御公家さんなどが歯を黒くするお歯黒もこの後説明する鉄媒染液で染めたらしい。鉄の溶けた液体を歯に塗った後に植物タンニン液を塗り、皮膜を形成させて歯を黒くする。虫歯予防などの効果があり、中国雲南省や台湾、タイなどにもお歯黒文化を持つ民族があるとか。
中国の史書『魏書』『後漢書』『隋書』『梁書』などに鹿児島か沖縄辺りまたは小笠原諸島かどこかにあるとおぼしき黒歯国なる国が登場する。泥染めをやっている島がそこなのではなかろうか。奄美大島=黒歯国説急浮上。



鉄媒染液の作り方

鉄染めには「鉄媒染液(てつばいせんえき)」なるものを使う。レザークラフト用品メーカーが売っているが、自宅で簡単に作れる。



【用意するもの】

  • お酢(スーパーで500ml入り100円以下で売っている安物でよい)
  • 鉄(切れなくなったカッターの刃や錆びた釘など、鉄なら何でもよい。一応水などで軽く洗っておく)

【鉄媒染液の作り方】 ジャムなどが入っているようなガラス瓶にお酢を入れ、鉄を放り込み、そのまま放置すれば完成。
ネット検索すると作成方法が見つかると思いますが、大抵は鍋で加熱させると書いてある。面倒ですし放置で大丈夫です。染まります。
透明だったお酢が2、3日で茶色く変色する。1ヶ月放置すると次の画像のようになる。

2、3日程度放置のものでも染まる。その液体を綿棒などに付け、ヌメ革に塗るとジワジワと黒っぽく変色するか試してみると良い。



1ヶ月放置したものを別容器に移したものが次の画像。コーヒーの濾紙で濾して移した。水で割っている。

上のものは水を半分入れて50%に薄めたもの。これをヌメ革に塗るとジワジワと真っ黒に変色する。黒い染料が革を黒く染めるというのと違って、ジワジワと黒くなるので化学反応が起きて染まっていることが確認できて面白い。



鉄媒染液で灰色に染めるには

鉄媒染液をめちゃめちゃ薄めると灰色に染まる。鉄媒染液中の鉄分子の濃度が色に比例するのだろう。

  • 水を染み込ませたティッシュなどを、濾した鉄媒染液をちょっとだけ付けて、水を染み込ませたヌメ革に速やかに塗る
  • 別容器に水を入れて鉄媒染液を少量垂らして薄めたものを使う

などなど、色々試してみると良い。灰色に染めるには感覚的に濃度5%以下かな。何度も重ね塗りすると黒く染まるので注意。
ですが、水性染料よりはマシな灰色に染まるはず。



灰色に染めたヌメ革

灰色具合が分かるだろうか。光の当たり具合が良くないか。

  • 右上 別たち
  • 右上2段目 ステンレス物差し
  • 右3段目二つ 黒めの灰色
  • 右4段目二つ ガッツリ灰色
  • 右5段目右 重ねすぎて黒くなった
  • 右5段目左 ガッツリ灰色を重曹に付けたら黒くなった
  • 中 工作用紙で作った型紙の裏側(灰色)
  • 左上 スピランで黒く染めたもの
  • 左下 灰色で染めた革で作ったコインケース



スピラン黒と鉄媒染染めの灰色を並べた

ローパスバチックの鼠色ではこのような灰色の染まり方をしない。(出来るかも知れないが難しい。)



コインケースのマチ(割とガッツリ灰色に染まっている部分)



コインケースの前面(若干黒く染まってしまった部分)

表面の光沢は自家製ワックスを塗った為です。(蜜蝋・カルナバ蝋・牛脚油を混ぜたもの)



比較的良い感じで灰色に染めることができた。黒く染められるし、コストも掛からないし、鉄染めは試してみる価値があると思います。



鉄染めの問題点は、匂い

鉄媒染液がお酢で鉄を溶かした液体なので、染めた革も思いっきり錆びた鉄の匂いになる。さらにお酢の匂いも混ざるので強烈。かなり水で薄めた媒染液でも錆臭い。

ヌメ革の鉄染めの方法をネット検索しても具体的なやり方はあまりでてきませんが、革工房のking of leatherさんのサイトには、鉄染め後は重曹液に漬けてお酢の酸を中和したのちオレンジオイルで香り付けした、とあった。

真似して、水に重曹を少量振り掛けて水溶液を作り、そこに染めた革を15分ほど漬けた。匂いは完全には取れないが、少しは緩和したのかなと。

だが、上の別たちの載った画像の右下段左のようにガッツリ灰色に染めた革が重曹に漬けることで黒くなってしまったので、灰色に染めたい場合に重曹を用いるのは注意がいるかも。

また他のサイトでは、重曹を付けすぎると革が黒く変色し、たんぱく質とタンニンの結合が解けて皮に戻るとか、そのため柔らかくなるとか書いてあった。



結局、上の画像のコインケースは、灰色に染めたのち水に10分以上漬け置きした革で作った。表面に膜ができれば匂いも減るかなと思ってクラフト社のレザーバインダーとレザーコートを塗った後にミンクオイルやら自家製のワックスを塗ったくっているが、まだ錆臭い。クロム鞣し革っぽいといえばそれっぽい。金属臭。

鉄染めは通常の染料による染めとは違ってタンニンと鉄の結合により染まるので色移りせず、色止めも必要ないと。ティッシュなどで擦っても色移りしない。
タンニンは水溶性なので染めた革を水に漬けると色も少し抜ける。黒が少し灰色に近づく。灰色は薄い灰色になる。

ヌメ革の鉄シミを取る方法としてクエン酸をかけるというのがあるが、鉄染め革にクエン酸をかけると元のヌメ革の色に戻るようです。実験していない。YouTubeに動画があります。



匂いについて、鉄媒染液を作って2、3日後に染めた革で作ったものが1ヶ月経ってだいぶん無くなっているので、時間が許される場合は放置で解決。急ぎなら精油で香り付けして錆臭さが飛ぶまで誤魔化すか。良い案があればまた書きます。りんご酢とか使えばマシになるかな(笑)?



【追記】
アルコールを混ぜてみたら匂いが一発で飛んだ!
1日ほど乾燥させた時点で既に無臭レベル。
量や比率はアルコール染料を薄める感覚で適当にやりました。染料を溶かす為にアルコールを入れてる訳ではないので、そこまで濃くする必要はないかと思います。軽く表面に塗るぐらいでもいいかも。鉄とお酢の匂いが飛ぶ最低限の量で。
アルコールは革に結構負担をかけるので、忘れずに適切にオイルを入れて下さい。多すぎず少なすぎず。ムズい 😅
【追記おわり】



以上、ヌメ革を鉄染めで灰色に染める方法でした。
未だにワクチンもどきを推進してる犯罪政治家と犯罪官僚と犯罪マスコミと犯罪医者と推進してきた犯罪国連と犯罪製薬企業と犯罪国際金融資本と犯罪カルト宗教の奴らどもがのさばっていることが灰色ですよ。
世界は簡単に灰色に染まる。



  • 【関連リンク】

鉄染め(灰色)の3ヶ月後の経年変化

【レザークラフト】ヌメ革の鉄染め(灰色)の経年変化と、なんちゃってブライドルレザーの自作 - chayarokurokuroの雑記ブログ