chayarokurokuroの雑記ブログ

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新規の神籠石系山城、広島県広島市の長者山

前回投稿の 磐井と丹波と庭、高良山神籠石は筑紫君磐井が作った? - chayarokurokuroの雑記ブログ に関連する古代史ニュースです。

神籠石の概要は 神籠石 - Wikipedia を参照ください。



記紀に記載の無い神籠石系山城は北部九州と瀬戸内海沿岸で16箇所見つかっておりますが、新たに広島市安芸区と志和町付近の長者山で見つかった模様。
全国の専門家でつくる古代山城研究会が2023年2月から調査、列石が古代の神籠石系山城である可能性が高いと発表したようだ。



古代山城か、東広島市の長者山城跡 研究会が調査結果を公表 | 中国新聞デジタル (有料記事)



YouTubeに一般の方が投稿したもの


古代山城、特に神籠石系は関西中心の古代史観に都合が悪いのだろう、いまいち盛り上がりに欠ける。ニュース記事自体が少ない。

記紀に記載のある朝鮮式山城は自然の石を積み上げた野づら積みという工法ですが、記載のない神籠石系山城は石をピシャッと切ったものを使っており、工法が違う。神籠石系の方が切る手間が掛かるはず。

同じ時代に異なる工法で作る理由がわからない。また白村江の戦いの前後に作ったというが、切羽詰まってるときに呑気に城造りなどやりますかね?
短期間で簡単にできるような規模ではないと思うけど。

あと、佐賀県の おつぼ山神籠石、帯隈山神籠石、福岡県の鹿毛馬神籠石などは低い山に作ってあって、山城のような防衛施設とは思えない。白村江うんぬんと結び付けるのは無理がある。