福岡県行橋市大字津積と福岡県京都郡(みやこぐん)みやこ町勝山大久保・犀川木山の古代山城?跡『御所ヶ谷神籠石』(ごしょがたに・こうごいし)に行って来ました。
御所ヶ谷神籠石「中門跡」
国史跡 御所ヶ谷神籠石 (ごしょがたにこうごいし) | 行橋市ホームページ
場所
周防灘のそば、大分県寄り
標高246.9mのホトギ山から西に伸びる尾根の主に北斜面
行橋市やみやこ町を見下ろす
稗田という地名が見えます。アレに関係するのでしょうか。
また「御所」「みやこ」の地名、神籠石領域内にある「景行神社」は何を意味しているのか。
清和源氏の始祖、源経基が築城した『馬ヶ岳城跡』も近くにある。後に黒田官兵衛の居城。
国史跡 御所ヶ谷神籠石 (ごしょがたにこうごいし) | 行橋市ホームページ
御所ヶ谷神籠石
【参考】
福岡県飯塚市鹿毛馬『鹿毛馬神籠石』 - chayarokurokuroの読書ブログと同じく、記紀などに記録が一切ない『神籠石系山城』の一つ。
公式パンフレットによると、発掘調査で7世紀後半の築造と考えられている。
佐賀県の基山にある基肄城跡(きい)や福岡県久留米の高良山神籠石と似て町を一望できる高さにあり、本格的な山城という感じ。
↑の黄緑の部分の周囲に神籠石が並んでいる。
城の外周は約3キロ、地形の険しいホトギ山の山頂周辺を除いて2キロ以上に渡り版築(はんちく)工法で築かれた高さ3~5mの土塁を巡らせている。
版築工法とは、板で枠を作り、土や砂を一層ずつ突き固める工法で、土塁は70~80層で堅固に作られていた。基礎部分には方形の切石が並べられており、その前に工事用の支柱穴が多数見つかっている。高度かつ大掛かり。
撮った写真
今回見学したのは「中門跡」のみです。第3駐車場から徒歩5分。
「現在地 第3駐車場」
第3駐車場までは車で行けますが、2、3台ほどしか止めるスペースがありません。ここから中門までは徒歩5分で行けます。
下の住吉神社に第1、第2駐車場がある。ここからだと第3駐車場まで550m、徒歩で約10分。
第3駐車場付近
↑の案内板の右側を登りました。
「天王国」「大僧都国」と見える。聞いたことない。何だろう?
大切にしないと弓矢が飛んでくる仕掛け
紐状のものは「ヒモヅル」といい、平成24年に福岡県の天然記念物指定。ヒカゲノカズラ科に属する常緑性のシダ植物。県内ではこの神籠石付近にのみ自生。
右奥に木製の橋が見える。早くも中門に到着。
中門前。木製の橋の上から写した案内板
中門跡
歩き初めてたったの5分でこんなものが見れるとは。別角度から数枚
第3駐車場の案内板横の箱内に置いてあったパンフレット。高さはノートサイズ。
目安になりますでしょうか
中門跡付近を撮りまくる
仏さんが休憩中
神籠石の列石と違って角が丸い。石も小さめ。
朝鮮式山城の場合は自然の石を積んで石垣にする。これは切石。
今回は中門跡のみ。
次回はハイキングの格好で。
こちらは駐車場やトイレ、公園、歩道もキレイに整備されてとても歩きやすい。
ナイスです。(*´・ω・`)b
追記
かつては『景行天皇行宮』という呼称だったそうだ。